仏教を知る①
「池上彰と考える仏教ってなんですか」という本をさらっと読んだ。
少し古くて6年ぐらい前に初版された本。
ブックオフでプラプラと本の背表紙を眺めていたら、200円で売られていたこの本と出逢い、池上彰の解説は好きだから即購入決定。
仏教自体にさほど興味があったわけではないが、これだけ日本に仏教が住み着いてるのにあまり知らないのは教養として良くないかなと。まあ、現代は死者を弔う時だけに現れるぐらいのものだが。
仏教とは、その名の通り「仏の教え」で、仏とは、ブッダのことを指す。
ブッダは2500年程前、古代インドに生まれた王子だった。
お城の中で何不自由なく育った彼が、ある日城の外に出て病に苦しむ人、死者を送る葬列を見て、この世に「病」「死」という苦しみがあり、いつか自分もそうなると想い、この苦しみから抜け出す方法ないのか。と考えたのが仏教の始まり。
当時のインドでは「輪廻転生」の考え方があり、生きる苦しみを生まれ変わることにより永遠に受けるというマイナスの意味で捉えられていた。その輪廻転生から抜け出すために、色々と修行するのが本来の仏教らしい。
日本に入ってきた仏教は中国というフィルターを通しているからオリジナルに中国エッセンスが入っている。
こう見るとブッダが偉いみたいな感覚になりがちだけど、仏教には唯一の神や創造主はいない。そこがキリスト教やイスラム教と違う部分である。
唯一の神がいるとそれ以外を信じる人は仲間ではない、もっと悪くなれば敵になり、戦争といったことにも発展してしまう。事実歴史の中で宗教による争いはあった。
そういう対立が起きない?起きづらい?仏教は平和な宗教なのかもしれません。